| 歴史的に見ると、野島公園のある『横浜』はその名の通 りかつては遠浅のサーフ(※1)が続いた美しい景観を誇っていた。元禄時代に明の亡命僧心越禅師が能見堂から眺めた景色を八編の誌に歌ったのが金沢八景の始まりといわれ、安藤広重の絵が有名だがその一つが「野島夕照(のじまのせきしょう)」であることからも当時の様子がうかがえよう。 |
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| 潮干狩りで賑わう野島公園 |
| 現在、『横浜』にはサーフは二つしかない。一つは野島のすぐ隣にある『海の公園』の人工砂浜で、横浜唯一の海水浴場として海水浴・潮干狩りで市民に親しまれている。そしてもう一つが野島公園前面
の海岸で、ナント横浜に残された唯一の自然海岸である。 そしてここは海の公園と違い『干潟』のため、生物の種類・量共にとても豊かな海といえる。文献によると野島周辺水域の生き物は700種を超え、その生物相の豊かさを証明している。したがって海水浄化能力・生産力にも優れ、アマモ(※2)などは東京湾での自生の北限地になっている。 海の公園でも誰もが無料で(※3)潮干狩りが出来、人工砂浜としては成功例といわれているが、地元の常連客に言わせると野島は「アサリの大きさが違う」のだそうだ。かくゆう私も今春、野島公園で潮干狩りを3日で2回もやってしまったが、確かにアサリ等の貝類の豊富さも勿論だが、ゴカイ類や甲殻類、サギやシギ等の鳥類の多さにも驚いた経験がある。私の推測では海の公園で捕れるアサリなどの稚貝の多くは実は野島の干潟から供給されているのではないかと思う。 海の公園からしてみれば海水浴が出来る水質なのも、無料で潮干狩りが出来るのも野島の海あってこそだと思うので、海の公園は野島に足を向けて寝られないのだ、というのは冗談としてもそれくらい野島の海はすばらしいのである。 ※1 海には大きく分けて2種類ある。一つはポート(港)で、今や東京湾の海はその大部分がポートになってしまった。そしてもう一つがサーフ(海岸)という形だ。 ※2 潮干狩りでは、熊手状の「ジョレン」を使うことは禁止されている。しかし、ジョレンの違法使用により、小魚を育む海のゆりかご「アマモ」が傷つけられる被害が後を絶たない。 ※3 ちなみに船橋・木更津等の内房では中国産のアサリをまいて捕らせているので有料である 。 |
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| 野島と共に江戸時代から物見遊山の地として賑わった称名寺。5月には薪能が催される。 | |
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| これがカガミガイ。 | |
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| 海に面するキャンプ場。GWや夏休みの稼働率は100%。バーベキューやキャンプで海の遊びの楽しさが倍増する。 |
